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ブログ 奄美大島 ダイビング日記 ~Native Sea Amami~

ウミウシ雑学! 2021年2月15日

2月15日 (月)

天気:晴れ 風:北西

気温:21 水温:19

風が強い日が続いております、本日もホエールウォッチングは中止、、、
ブログ用の写真がないので、こちらも旬なウミウシの話をしたいと思います!!

皆さんは学名って聞いたことがありますか?
簡単にいうと、学名とは、世界共通の名前です。
この学名を知っておくと、アメリカにいってもヨーロッパにいってもアフリカに行っても「はいはい、あの生き物ね」と共通の認識ができるわけです。

難しい話はおいておいて、奄美大島の身近な生物でいうと、

大人気のアカテンイロウミウシ!!
黄色に赤の水玉模様がオシャレなウミウシです。

「アカテンイロウミウシ」は、日本で通じる名前で、この子の世界共通の名前は、
「Ardeadoris cruenta」です。
わりとローマ字読みに近いので、「アルデアドリス クルエンタ」ちゃんというところでしょうか。

Ardeadorisは日本人でいう苗字、cruentaが名前になります。
全ての生物は基本的にこの苗字と名前が人間みたいについてます。

なので似たような見た目の子は、「あなた鈴木さんね」「あなたは佐藤さんね」と苗字を変えることでわかりやすく分類されていくのです。

大人気のアカテンイロウミウシですが、名前の「cruenta」とは「血だらけの」という、なんとも悲惨な名前、、、
世界が変われば解釈も変わります!

こちらは個人的に好きな、ヒトドシユビウミウシ。
Bornella anguillaという学名です。
「anguilla」とはウナギという意味で、泳ぐ姿はまるでウナギのようにみえてきます!



最後は、奄美大島でしか、ほぼ観察例がない珍しいウミウシ、ウテンミノウミウシ。
学名は「Baeolidia rieae」となります。
「rieae リエアエ?」って何?という感じですが、これは献名といって、研究者に協力した人の名前などがついたパターン。

「りえ」さんに献名されたので「rie ae」となります。(aeは女性に献名される際のルールのようなもの)
ちなみに男性の「たかし」さんだったら「takashi i」(男性だとiがつく)となったり。

この「りえ」さんとは、ウミウシ博士として有名な中野理枝さんのことなんですね~素晴らしい。

誰でもわかりやすいように、世界共通の学名にはいろんなルールがあるんですね~
他にも色々学名の話はありますが、長くなるのでこのへんで。

ウミウシだけでなく、生物に共通することなので、自分の好きな生物の名前の意味や由来を世界からみた視点で考えてみるのもおもしろいですよ♪
明日はボートだせるかな?

本日もありがとうございました!!

 

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